地震にあえば借入はチャラになる?知っておくべき基礎知識!
人生、一寸先は闇などと言われたりしますが、それは本当にその通りだと実感することも多いのではないでしょうか。個人の日常生活レベルの不幸というものももちろんありますが、もっと大規模な不幸というものもあります。たとえば地震といった天災。これらは現在の科学レベルでは予測することもできません。その上、私達の生活を一瞬で崩壊させてしまう脅威があります。
天災に遭う可能性をいちいち考えていたら、それこそ生活なんてできないという部分もありますから、天災の恐ろしさは理解しつつもその可能性は考えないようにして生活しているという人がほとんどだと思います。それが現実的な対応というものでしょう。明日にも天災が来て世の中が引っ繰り返るかもしれない、なんて戦々恐々として生きるなんて、どう考えても現実的とは思えません。
しかし、天災に遭ったときは日頃の準備が大切などと言われます。天災のことを考えすぎても生活できませんが、かといってそれのことをまったく無視するというのもオススメできない姿勢です。正しくは、天災に遭ったときどうするか?という準備はきちんとした上で、日常生活に集中して生きるというものになるでしょう。いざというときのための非常バッグなどを常備しておくのも非常によい心掛けです。
それにあわせて、自分が常日頃、当たり前のように利用しているサービスは、天災にあったときにはどういう対応を取ってくれるのかも確認しておく必要があるでしょう。利用しているサービスが自分にとって重大なものであればあるほど、非常時の対応もシビアにしなくてはならなくなります。
その一つが「借入」。お金を借りているときに大きな地震に遭ったりしたら、借りたお金はどうなると思われますか?人命も失われるほどの大きな地震に遭った中で借金返済の心配をするというのはピントがずれているように思えるかもしれませんが、これも事前準備の一環として知っておくべきことだと言えるでしょう。
借金は対応を間違え、滞納を繰り返してしまうとあっという間に利子が膨れ上がり、返済不能に陥ってしまう可能性があります。ただでさえ天災に遭ってそれどころではないのに、これ以上問題を大きくしたくはないですよね?
では天災被災時の借金はどうなるのか、答えは「債務は変わらない可能性がある」ということになってしまうのです。もちろんすべてがすべてそうだというわけではなく、貸し手によっては事情を鑑み、債務を免債してくれる場合もあるにはあるでしょう。また、そうしてくれるように交渉する余地はあると思います。
しかし、天災に遭ったときは無条件ですべての債務がチャラになるといったような決まりはありません。天災に遭ったのだから借金なんて当然返せないと開き直って借金を放置していると、ずっと滞納扱いになり、自身の債務が返済不能なまでに膨れ上がる危険があります。
通常通りの日常生活を送っているときは、事情に応じて借入を利用するのもよいのですが、債務を負っている状態で天災に遭ったときは何らかの対応を自発的に行なう必要があるということくらいは、事前準備として覚えておきましょう。本当に天災に遭ってしまったときは、債権者と交渉させてもらうか、それが難しいなら自己破産も視野に入れて対応したほうがよいかもしれません。